以下の会が開催されました。
日 時: 平成29年1月21日(土) 14:00 ~ 17:00
場 所: スタンダード会議室 仙台一番町ホール店
講師① 東北大学CYRIC サイクロトロン核医学研究部
関 隆志 教授
講師② NPO法人 薬用植物普及協会みやぎ
草野 源次郎 理事長
出 席: 25名
東北支部の平成28年度の第3回セミナーは、2回目のセミナー同様に、お二人の先生をお迎えして講演をいただきました。
関教授には1回目、2回目のセミナーで「統合医療の基礎を学ぶ」をテーマに講演をいただきました。今回は「症例にあった統合医療の実践と構想 IT活用など」をテーマとして、講演していただきました。
実際にどういった症状から、証の診断がされるのかをお話頂きました。
体に不足している時の症状として「気虚」、「血虚」、「陰虚」、「陽虚」、体に滞っている時の症状として「気滞」、「血瘀」、「痰湿飲」の説明がありました。
またそれぞれの症状に有効な食物の説明をお話頂き、改めて食と医療連携、統合医療について考えることができるセミナーとなりました。
草野理事長には「宮城県での薬草生産事例と試験栽培」と題して、仙台を例にとっての生薬生産の歴史と県内の試験栽培についてお話頂きました。
小谷文書「仙台産和薬作出高留扣」から寛政2年(1790年)の生産出高、また生産されていた生薬の説明をして頂きました。
朝鮮人参の栽培に関しては、買い上げを行った際の受領書が残されているそうです。
また宮城県で試験栽培を行っている薬用植物と、本格栽培・有効利用を提案したい薬用植物の一覧を公開して頂き、結論、薬用植物の生産は本気で取り組むべき事業としてお話を締められました。
今回で、平成28年度の東北支部のセミナーは終了となります。