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平成28年度第2回東北支部セミナー開催

以下の会が開催されました。

日 時: 平成28年11月12日(土)14:00 ~ 17:30
場 所: TKPガーデンシティ仙台
     21階 カンファレンスルームA

講師①: 東北大学CYRICサイクロトロン核医学研究部
     関 隆志 教授
講師②: 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
     薬用植物資源研究センター北海道研究部
     菱田 敦之 室長
出 席: 24名

東北支部の平成28年度の第2回セミナーでは、お二人の先生をお迎えして講演をいただきました。
関教授には1回目のセミナーの続きとなります「統合医療の基礎を学ぶ② ~中国伝統医学を活用した食による統合医療~」を講演いただきました。
食物や漢方が私たちの体にどのような作用を与えるのか、実際の例をあげてのお話や、中国伝統医学を活用した食による統合医療ということで、幾つかの食物の効能の解説などもありました。
漢方の処方には、西洋医学だけの診断では患者さんに危険があること。中国伝統医学の診断の重要性を解決いただきました。

菱田室長には「薬用植物栽培の国内事例と産地化するための方法」と題して、日本における薬用植物の栽培と漢方医療について講演いただきました。
日本各地では自治体を中心に薬用作物の試験栽培が試みられており、地域の種苗、栽培医技術が途絶えた現在では技術者の不足、農業機械や登録農薬の未整備が生産拡大の阻害要因となっているそうです。
また漢方製剤の販売は好調ですが、原料の多くは中国産に依存しており、日本産は全体の11%に留まるということです。
産地の成功事例として、利益目的だけの産地ではなく、薬用作物を栽培する信念を持ち医療メーカーと信頼関係を保つこと、行政との関わり方などヒントをいただきました。

次回のセミナー(平成29年1月21日土曜日)では、

①東北大学 関先生
 「症例にあった統合医療の実践と構想」
②NPO法人薬用植物普及協会みやぎ 草野源次郎先生
 「東北地方での薬用植物の栽培事例と今後の産地化に向けて必要な取り組み」

についてお話を頂く予定となっております。